翌2016年、今度はセントパトリックスデーパレードではなく、(以降、例年の楽しみになった)緑のビールを飲むのが目的でアイラブアイルランド・フェスティバルに行きました。そこで出会ったのが O'Jizo という日本人のバンドです。このことがなかったら、アイリッシュ・フォークも、ガムランとかフォルクローレとかと同じように、たまに聴く好きな民族音楽の1ジャンルにとどまっていたかもしれません。
このとき The Bothy Band 以外のバンドのアイリッシュ・フォークを聞きたいと思っていて、2枚のCDを買いました。1枚はCD販売コーナーの方のお勧めで買った、Dervish の ベストアルバム (Decade) 。
もう1枚が、O'Jizo の Highlight です。もし、アイリッシュ・フォークでどのアルバムが一番好きかと聞かれたら、私はいまだにこれと答えます(Spotify で聴けないのが非常に残念です)。
当日、O'Jizo はメインステージでの演奏もありましたが、たしかそれが終わってから、会場内の小さな演奏コーナーでの演奏がありました。そこで聞いた Si Bheag Si Mhor が非常にやさしく美しくて感動したので、CDを買ったわけです。以下は、CDに入っていたリーフレットに書いてあったこと。
日本でなぜ日本人がアイルランドの伝統音楽を演奏するのかという根本的な問題に関わりますが、自分はアイルランドの音楽をアイルランド人のように流暢に弾きたいとは思っていません。それだけならばアイルランド人を連れてきた方がよほど早いでしょう。むしろアイルランド人に弾けないような面白い音楽としてアイルランドの音楽を演奏したいのです。(豊田耕三「これからアイルランド音楽を始めるあなたに」)
ここでは、クラシックを含む日本の音楽環境で育った人間がアイルランドの音楽を演奏することで、「本場」のものとはまた違った魅力のある音楽が生まれる、ということを言っています。O'Jizo の音楽は、なんというか「日本っぽい」ので、耳にすんなり入ってきます。アイリッシュ・フォークはもともと日本人にも耳なじみが良い(聞いたことはないけど懐かしい感じがする)曲が多いと思いますが、それがさらにスムーズに感じます。私は別に正統な伝統音楽の勉強をしたいわけではないので、これでいいのです。
アイリッシュ・フォークのバンドは、アイルランドだけでなく他のヨーロッパの国やカナダ・アメリカなど色々な国にあって、それぞれ違った特徴と魅力があります。なので、初めて聴くバンドの曲で「こんなのもありなのか」とびっくりさせられることもたびたびです。
Highlight の O'Jizo の楽器編成は、アイリッシュ・フルート/ホイッスル、フィドル、アコーディオン/ブズーキ、ギター、の4人でしたが、今はフィドルの方が脱退して3人になっています。
人数が少ない方が楽器編成による特徴がくっきり出てくるので、メンバー構成としては今の方が好みです。
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